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ABOUT KUTANI WARE

九谷焼
およそ360年の歴史を誇る石川県加賀地方の伝統磁器です。
白磁の上に施された多彩な上絵付けが特徴的で、作風は多岐に渡ります。
九谷焼はいくつかの工程を経て完成します。
  • 採石と粘土生成:原料である石川県小松市で採れる花坂陶石を採石。そして陶石を粉砕し、様々工程を経て粘土を作る。
  • 素地作り   :粘度を形成し、素焼き・本焼きをすると九谷焼の素地(真っ白い九谷焼)が完成する。
  • 上絵付け   :素地の上に絵をつけて(=上絵をして)再度焼成することで、わたしたちが一般的に目にする商品が完成する。
早くから産業化が進んだ九谷焼では、上記工程の分業化が取り入れられてきました。現在のほとんどの九谷焼は、分業によって制作されています。
絵付け技法は多岐に渡ります。約360年前の古九谷から始まり、現代に至るまで様々な作風が生み出されてきました。クラシックなものからコンテンポラリーなものまで、同じ九谷焼なのかわからなくなるようなのも現代の九谷焼の特徴と言えるでしょう。
 
◾️九谷焼の誕生
(江戸時代前期1655年頃〜)
 
九谷焼は、石川県で明暦元(1655)年頃に誕生したと言われる磁器です。
その生産産地がどこだったかというところで、
九谷説(石川県)と有田説(佐賀県)の2つの説が唱えられています。
鉱山開発の最中に、領内の九谷村で磁器の原料となる陶石が発見されたことがきっかけとなり、当時の大聖寺藩 初代藩主 前田利治の元で磁器の生産が始められました。陶石の産地となった九谷村に、磁器を焼くための窯を築いたことで、その地名にちなんで「九谷焼」と呼ばれるようになりました。これが九谷説です。
 
一方、昭和30年代ごろから有田説が唱えられるようになりました。
調査を進めると有田にある複数の窯跡から 複数の窯跡から古九谷様式の白磁素地と色絵磁器片が出土しました。そうした考古学的な究明が進み、現在は有田説が有力視されています。
いずれの説にしても、この江戸時代前期に作られた九谷焼は、「古九谷」—古い九谷焼—と呼ばれ、その青手や色絵の美しい絵付けのスタイルとともに、磁器の職人や知識人たちの間で特別視される名作として、大切に受け伝えられてきました。
古九谷の窯は少なくとも50~60年の活動後、1705〜1715年頃に生産を終了します。閉窯の理由は、いくつか想定されていますが、未だよくわかっていません。九谷焼のミステリーです。
  
 
◾️終焉からの再興
(江戸時代後期1804年頃〜)
 
古九谷終焉からおよそ100年後の1804年頃、県内の金沢や小松にて、九谷の復活に向けて大々的に九谷焼の窯々が再興しました。この時代に生まれた九谷焼を「再興九谷」と呼んでいます。様々な窯の盛衰の流れの中で、数多くの良質な九谷焼が作られました。
 
 
◾️海外へ
(明治以降1868年頃〜)
 
江戸時代後期頃に九谷庄三が生み出したスタイル「彩色金襴」が海外の博覧会で人気を博しました。海外へと輸入されるようになり、「ジャパンクタニ」と評されました。以降、工業としての九谷焼が成長していくことになります。
 
 
◾️現代、そしてこれから
 
古九谷から始まる流れの中で生まれた伝統を紡ぎながら、現代へと受け継がれてきた九谷焼。人間国宝・有名作家による作品的な九谷焼や、量産する工業的な九谷焼等、新たなライフスタイルにあわせた多種多様なデザインの器が生み出されています。
 

和の文化を取り入れた、心地のよい生活を。

侘月は、「和の文化を通じて、生活を心地よくする」ことを目的に、
和のライフスタイルを提案するために生まれました。
四季折々の風土により育まれた、自然のように奥深く美しい和の文化。
この文化が、これから1000年先も、日本で循環していくような流れをデザインしたい。
侘月は、文化の循環の担い手として、和の美しい文化を体現するライフスタイルの探究と提案をしています。

侘月の由来

侘月の由来は、侘び寂び(わびさび)の「侘」 、そして「月」。
「侘」は、立派な状態に対する劣った状態に、上品さや精神的豊かさを見出す美意識を表します。
緩やかに失われている和の文化の状態を「侘」ととらえ、その中に秘めた豊かな美を見つめ直し未来へと繋いでいきます。
「月」は、満ち欠けを繰り返す性質から、不完全性と神秘性を表現しています。
不完全な「月」を愛でることが和の文化の美意識。侘月のプロダクトは常に、「月」のようであることをテーマにしています。

わたしたちの想い

侘月は、和の文化の本質=自然と考えています。
和の文化は、日本独自の四季折々の自然の中で育まれ、自然との共生を通じて脈々と循環してきました。
この循環の輪をこれから1000年先へと繋いでいくことを私たちの望んでいます。
そのため、侘月のプロダクトは、自然との繋がりをつくることに重きを置いています。
揺らぎを感じる自然のモノ、温かみのある手仕事のモノ、ルーツと繋がる伝統工芸・文化を取り扱っています。
(自然との繋がりは、学術的に、ヒトの幸せホルモン「セロトニン」を活性化させることがわかっています。)

わたしたちのゴール

侘月の事業の最終ゴールは「世界中の人と自然の調和」です。
和の文化を体現するライフスタイルは、自然との繋がりを生みます。
自然との繋がりは、幸せな心地よさをもたらします。この心地よさが調和です。
侘月は「世界中の人と自然の調和」のために、和のライフスタイルを提案し続けるのです。

OUR THEMES

侘月のテーマ

「侘」は、立派な状態と比較した際の劣った状態に対し、上品さや精神的豊かさを見出す美意識を表します。
緩やかに失われている和の文化の状態を「侘」ととらえ、その中に秘めた豊かな美を見つめ直し未来へと繋いでいきます。

「月」は、満ち欠けを繰り返す性質から、不完全性と神秘性を表現しています。
不完全な「月」を愛でることが和の文化の美意識。侘月のプロダクトは常に、「月」のようであることをテーマにしています。

自然

侘月は、和の文化の本質=自然と考えています。
和の文化は、日本独自の四季折々の自然の中で育まれ、自然との共生を通じて脈々と循環してきました。
この循環の輪をこれから1000年先へと繋いでいくことを私たちは望んでいます。
そのため、侘月のプロダクトは、自然との繋がりに重きを置いています。
揺らぎを感じる自然のモノ、温かみのある手仕事のモノ、ルーツと繋がる伝統工芸・文化を取り扱っています。
(自然との繋がりは、学術的に、ヒトの幸せホルモン「セロトニン」を活性化させることがわかっています。)